尾瀬の北側に会津駒ヶ岳という百名山を発見!埼玉からでも車で行けそう。夏山しかやらない僕でも残雪期で登れるか調べてみました。
会津駒ヶ岳 登山の概要
尾瀬エリアの北側に会津駒ヶ岳という百名山を発見!自宅からの距離も(行ったことのある)那須岳と同じくらいだし、5月の残雪期でも登れる山かどうか、ちょっと調べてみました。
会津駒ヶ岳とは?
会津駒ヶ岳(あいづこまがだけ)は、福島県南会津郡檜枝岐(ひのえまた)村にある標高2,133mの山である。日本百名山の一つ。2007年(平成19年)8月30日、尾瀬国立公園の一部として新たに国立公園に指定された。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
さらに調べてみると・・・山頂付近には池塘や木道があり、高層湿原が広がっているのが特徴らしい。険しい岩場などもなく雰囲気的には苗場山や巻機山のようなものだろうか。
自宅(便宜上サイボクを自宅として表示)のある埼玉南部から滝沢登山口へのルートをGoogleMapで調べると3時間40分くらいでした。カーナビだと4時間超える感じだろうか。思ったよりも遠いですね。
登山ルートとコースタイム
滝沢登山口から山頂を往復するルートが、最短でほぼ一択になるだろうか。中門岳まで足を延ばしたいところですが、残雪期登山に慣れていないので、今回は止めておこうかと思います。
標準コースタイムは、登り3時間20分、下り2時間35分の合計5時間55分です。
会津駒ヶ岳 山行レポート
途中で仮眠をすることを前提に、早めの深夜1時過ぎに自宅を出発。深夜の高速道路はすいすい快適。
西那須野塩原インターで高速を降り、コンビニで買出しを済ませます。その後、国道400号線→352号線を走行するのですが、街灯少なめ、さらに野ウサギやタヌキなど小動物が横切っていくので運転が大変でした。
途中、道の駅が2か所あるので休憩ができます。
滝沢登山口へ
道の駅-尾瀬檜枝岐村(おぜひのえまた)に着いた頃には夜が明けてました。。敷地内には観光案内所(トイレと自動販売機)、レジャー施設(温泉とプール)、食事処があります。
すでに運転で疲れてしまってダラダラしてしまい、スタート開始が遅れていきます。。
滝沢登山口手前の駐車場
無料の駐車スペースで地図によると20台駐車可能。この日は6台ほど止まっていました。やや傾斜があるので隣の車にドアをぶつけないように注意が必要です。
おそらく雪解け水で泥だらけになるだろうから、最初からゲイターを履いていきます。この駐車場から道路を2~3分歩くと、登山口があるはずです。
滝沢登山口(9時05分)
ここで登山届を出します。下山届もくっついているので、ミシン目で切り離して無くさないように携帯しておきましょう。
時刻はすでに9時になっていて、日帰りと言えども遅いスタートとなってしまいました。
滝沢登山口を出発して山頂へ
スタート直後は普通の道です。まだ雪はありません。
草刈り?笹刈り?の最中でした。山開きの準備でしょうか。
水場付近のベンチ(10時18分)
チェーンスパイクを取り出し、いつでも装着できる状態にしておきます。ここまでは良いペースで、2人抜いてきたのでちょっと安心です。(ソロは誰にも会わないと不安になる)
ベンチから少し歩くと雪が出てきたので、ここでチェーンスパイクを装着します。
雪上を歩くのは久しぶりだったので慎重に歩きます。しかし地面ばかり見て歩いていたので目印のリボンを見失い、20分くらい迷ってしまいました!抜かしたはずの人も誰もやってこなーい(笑)
無事に正しいルートに戻ってきました。
この日は気温が急に高くなり雪が柔らかく、チェーンスパイクの爪が効きません。12本爪アイゼンを持ってくればよかった。
タイムロスに焦りせっせと登りますが、展望が開けてきたので写真タイム。
はるか先に人影を見つけてほっとする。
双耳峰の燧ケ岳が綺麗に見えます。至仏山も見えているはずなのですが、どれだか分からず。
駒の小屋(12時37分)
こちらで山バッジ&手ぬぐいを購入しました。ほかにも個性的なデザインのTシャツなどが販売していて、ちっちゃいけど雰囲気の良さそうな小屋でした。
小屋のスタッフさんに、道に迷った話をすると「下山中のほうがルートを見失いやすい」と有難いアドバイスをいただきます。
山頂まであと僅かなはずですが、内ももの筋肉がピクピクしてきます。
少し進んでは、写真撮影という名の休憩を繰り返します。あ~尾瀬ヶ原の木道を散策してみたい。
会津駒ヶ岳山頂(13時18分)
山頂標識は雪の中から出ていました。山頂だというのに誰もいなくて寂しい。
中門岳に続く稜線には雪庇ができているのが見えます。気持ちの良さそうな道ですが時間に余裕がないので、下山を開始します。
滝沢登山口へ向けて下山
帰りは駒の小屋のあたりをショートカットして進んでいきます。
下山はサクサクと順調だったのですが・・・やはり途中でルートを見失います。登りで迷った箇所と同じあたりで、斜面を右へ降りたり、左へ登り返したり・・時間と体力のロス。
水場付近のベンチ(15時06分)
ここまで戻ればもう安心です。しかしながら、スマホのGPSアプリを使っていても迷うとは情けないです。
登頂した充実感ともうすぐ終わるという寂しさがこみ上げてきます。
紅葉も良いですが、この時期の新緑も好きです。今日は雪山も夏山も同時に楽しめて良い登山でした。
滝沢登山口(16時18分)
下山の途中で膝が痛くなってしまい、この階段がつらくてカクカクしながら降りてきました。人には見せられない姿で最後のひと踏ん張り。
忘れずに下山届をポストに投函して、道の駅-尾瀬檜枝岐村に戻ります。
下山のあとは、
今回の拠点である道の駅-尾瀬檜枝岐村へ移動して、一息つきます。道の駅周辺には、いくつか温泉があるのですが、とにかく疲れていたので、敷地内にあるアルザ尾瀬の郷へ入ってきました。
お風呂のあとは、車内で仮眠をして起きたのが22時過ぎ。帰宅するべく車を走らせたのですが、うっすら寒い。24時間入湯可能な温泉があるのを思い出し、ちょっと試しに寄り道してから、埼玉へ帰りました。
登山口周辺情報
登山を楽しんだ後は温泉で汗を流し、美味しい食事でエネルギーを回復したいですね。
道の駅-尾瀬檜枝岐村の周辺を中心に調べてみました。
温泉はあるの?
道の駅-尾瀬檜枝岐村の周辺には日帰り温泉が3カ所、少し離れれば小豆温泉窓明の湯もあり、温泉で困ることはないと思います。
アルザ尾瀬の郷は総合温泉スポーツ施設で、プールと温泉の両方が楽します。
閉館時間ギリギリに入ったせいか、他にお客はおらず大きな浴室でゆったりのんびりできました。
雰囲気で言うと、スーパー銭湯な感じですね。
- 住所
- 福島県南会津郡檜枝岐村字見通1156-1
- 営業時間
- 12:00~18:00(時期により変動します)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 大人 800円 子供 400円
- URL
- https://www.oze-info.jp/ozh_spa/aruzaoze/
そして夜中に行った木賊温泉共同浴場(とくさおんせん)
平野物産店前の駐車場から川添いに下って歩いていくと小さな小屋が建っていて、その中に岩を掘った露天風呂があります。
湯舟のすぐ前で脱衣するスタイルでびっくりしましたが、誰もいないので遠慮なく脱ぎます。洗い場がないので下山直後の汗を流すという意味では不向きかもしれませんが、ポカポカに温まります。
静まりかえった夜中、見知らぬ土地の山奥の秘湯にひとり浸かる贅沢、さいこ~でした。
- 住所
- 福島県南会津郡檜枝岐村字見通1156-1
- 営業時間
- 12:00~18:00(時期により変動します)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 大人 800円 子供 400円
- URL
- https://www.oze-info.jp/ozh_spa/aruzaoze/
食事できるところは?
どうやら檜枝岐村には食事ができるお店の数が少ないうえに、夕方には営業終了してしまう様子。
コンビニもないようなので、今回は諦めて残ったいたサンドイッチを食べて我慢しました。
会津駒ヶ岳登山の感想
残雪期の登山は思った以上に苦戦してしまいましたが、雪を纏った燧ケ岳を眺めることができ、良い山旅になりました。
再訪するとしたら、草紅葉の時期に中門岳まで行ってみたいですね。でもやっぱり車の運転が大変すぎたので、しばらくはやめておこう。